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2010年03月のお知らせ・コラム

2010.03.27

ラオスのこども達

学校にとって、3月は行事の重なる月。さくら国際高校も卒業式が終了し、通学型44人、集中スクーリング型9人、意気込みを持って、それぞれの進路へ進みました。
さくら国際高校の母体である東京国際学園では、ラオスのこども達に小学校を寄贈してきました。今年は7校目の寄贈があり、私もラオスの旅に同行しました。
バンコックから1時間足らずでビエンチャンへ到着。その夜は、街の食堂でフーを食べノボテルホテルへ。翌日は、大使館で大使にお目に掛かってから、国道を南下してその村へ。国道も車は多くなく、スムーズ。途中、沿道のドライブインでトイレを借り、一般の生活の場面に触れることもできました。水をたたえたお風呂があり、その奥がトイレ。使用後はその水を汲み流し、紙は備え付けのバケツに。流さないのが約束でした。
小学校では、バスを降りる私達一行を、こども達が花束で歓迎してくれ、赤い屋根に白い壁の校舎が完成していました。教室には新築を祝う儀礼「バーシー」の準備が用意されていました。バナナの葉を編み込んだお飾りを中心に、花、ロウソク。果物や卵などが盛り込まれ、私たちはそのまわりに座りました。祈祷師による祝詞。そこからつながる木綿糸を手にしての列席。そのあと、こども達、関係者が私たちの手首にその木綿糸を結んでくれたのです。これは魂を強化すると言う意味があり、3日間外してはいけないという言われに従って、安全な旅をしました。
伝統のスカートシンを身につけた女子と男子がコンビになって、披露してくれた民俗舞踊は参加した誰の心をも豊かに和ませ、踊りに慣れない日本人をも、席を温めるヒマがないほど、歓喜させてくれました。この純真なこども達がこんなにも喜んでくれている場面に出会い、一緒に体験した幸せ感は、日が経つ程に忘れがたくなっています。日本語が話せるようになりたいという女性教師の卵の真剣な眼差しが追っかけてきています。この交流事業が、今後さらにどう進んでいけばいいのか、また真剣に考えてみたいと思っています。4月には、在校生のラオス修学が実現し8校目の起工式が行われることになっています。

庭には、この日のために1頭の牛を使って盛りだくさんのお料理と餅米に近い味のカオ・ニャオが。村長さん、校長先生、父兄、こども達もみんな一同にそのパーティーになりました。

2010.03.03

桃の節句

あと二日待ったら桃の節句の日だったのに、と言われた。一日に生まれてしまったワタシ。昭和19年は、何もモノが無い時代だった。だから待ちに待った長女の誕生にもかかわらず、私のお雛様は、粗末なバラバラなもの。隣の家には、五壇飾りの見事なお雛様があるのに、だった。小さな村にもこんなに見事なお雛様が行く届いていた戦前があったことが良く判る見事さだった。だから、私は、子ども心に、このお祭りは、特に考えないように決めた。羨ましいと思わないことにした。娘には、ガラスケースに入ったお内裏雛をいただいたり、私は土びななどの、民芸品を集めてやっただけだった。それも毎年飾らない。良くないなあ。
孫のリズムには、道祖神になったおひなさまのきりえを創った。これは、守り神として一年中飾っておいても良いように考えてだ。今のところ、風邪らしい風邪もひかない。鼻水でぐしゅ、ぐしゅしている私のところで、マミが帰ってくるのを待っていても、まったく関係なく元気。今日は、心新たにひな祭りを祝ってあげたい。 

2010.03.01

また迎えた誕生日

毎年、この日が来ると、寒さが和らぐと信じて待っているが、今年もその通り。またバンクーバーのオリンピックの閉会式も重なって、記念日らしい一日になっている。せっかくなので、小林脳神経科へ検査に行くことにした。元気な時だと、検査が全く億劫でないから、明るく向える。気になる点は、右足の中指、薬指の近くの足裏が、長い時間立ち仕事をしたり、歩いたあと、ジーンと痛みを感じさせているので、もしかしてそれが、脳神経からの仕業だったら嫌だなあと思って、それを検査の理由にしたのだ。CTスキャンの映像からも、特にその原因が見当たらず、という診断だった。ただ頭のテッペンに、映像として白い空白部分があり、それはMRIには感知しないものだとか。それが悪さをするとしたら、左足に異常がくる。右足では、まったく因果関係が無い、という。これは気にしなくて良し、と。
こうして頭の中まで診て、診断が下ると、不思議、今日は、痛みも感じない。ああ、でも、昨年の45周年記念展の作業のあたりからだから、もう半年。先週東京を歩き回って帰宅した日は、翌日結構ビリビリと痛んでいた。何にも無い訳はないが。とりあえず、今年の誕生日も、無事に越せそうで、ちょっと安心している。
三時のお茶にリズムがケーキを持って登場。歯ブラシを自分でもってきて嫌がらずに磨かせるというので、甘さ控えめのケーキをリズムも一緒に美味しそうに食べた。中庭に出て、ヤブコウジの赤い実を採り「とった」の言葉をはっきり言った。ここで、はじめて意味のある言葉を言ったので、採った、記念日ってことだね、と、まあ、大笑いさせてくれた。とった、とった、と繰り返していた。

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